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習い事を増やしたいとき、最初に考えたいこと
子どもが成長すると、「英語もやらせたい」「運動系も一つあるといいかも」「本人がピアノもやってみたいと言っている」など、習い事の候補が少しずつ増えていきます。
一つだけなら無理なく続けられていても、二つ、三つと増えていくと気になってくるのが、月謝や送迎、学校生活との両立です。
習い事はいくつまでなら大丈夫、という明確な正解はありません。大切なのは、習い事の数そのものではなく、子どもと家庭の生活に余裕が残っているかどうかです。
この記事では、子どもの習い事を掛け持ちするときに確認したい費用、スケジュール、家庭の負担について整理します。
習い事の掛け持ちは「数」だけで決めない
周りを見ると、複数の習い事に通っている子も珍しくありません。そのため、「うちも二つくらいはやったほうがいいのかな」と感じることもあるでしょう。
しかし、同じ二つの習い事でも家庭への負担は大きく異なります。
自宅の近くで週1回通う習い事を二つ組み合わせる場合と、片道30分以上かかる教室へ週に何度も通う場合では、必要な時間も送迎の負担も違います。
また、宿題や自宅練習が必要な習い事もあります。教室にいる時間だけを見て判断せず、移動や家庭で取り組む時間まで含めて考えることが大切です。

掛け持ち前に確認したい4つの負担
1.毎月の月謝
最初に確認しやすいのが毎月の月謝です。
習い事を一つ増やすと、その月謝がそのまま毎月の固定費になります。数千円の違いでも、年間で考えると家計への影響は大きくなります。
「今月払えるか」ではなく、「この先も継続して払えるか」という視点で考えておくことが大切です。
2.月謝以外にかかる費用
習い事には、月謝以外にも費用が発生することがあります。
入会金、教材費、道具代、衣装代、発表会費、検定料、遠征費などです。
特に複数の習い事をしていると、発表会や教材購入の時期が重なることもあります。
教室を検討するときは「年間でどのような費用が発生しますか」と確認しておくと、家計の予定を立てやすくなります。
3.送迎にかかる時間
実際に始めてから負担を感じやすいのが送迎です。
習い事そのものは1時間でも、往復の移動や待ち時間を含めると、家庭として使う時間はさらに長くなります。
下の子がいる家庭や、仕事と両立している家庭では、毎週決まった時間の送迎が想像以上に負担になることがあります。
自宅からの距離、駐車場の有無、公共交通機関で通えるか、将来的に子どもだけで通えるかなども確認しておきましょう。
4.自宅での練習や宿題
ピアノ、英語、そろばん、学習系の教室などは、教室以外でも練習や宿題が必要になる場合があります。
習い事を掛け持ちすると、それぞれの課題が積み重なります。
「教室に通えるか」だけではなく、「家に帰ってから取り組む時間まで確保できるか」という視点も必要です。
1週間のスケジュールを紙に書いてみる
習い事を追加する前には、1週間の予定を書き出してみるのがおすすめです。
学校から帰る時間、宿題、夕食、お風呂、就寝時間、家族で過ごす時間などを先に書き、そのあとに習い事を入れてみます。
すると、「曜日は空いているけれど、実際にはかなり慌ただしい」ということに気づくことがあります。
特に確認したいのは、習い事がない日が残っているかどうかです。
毎日何か予定が入っている状態になると、体調がすぐれない日や学校行事があった日に調整しにくくなります。
子ども自身が疲れていないかを見る
習い事を楽しんでいるように見えても、予定が多くなると疲れが表れることがあります。
朝なかなか起きられない、宿題を始めるまでに時間がかかる、習い事へ行く前になると嫌がるなど、小さな変化が続く場合はスケジュールを見直すきっかけになります。
ただし、「今日は行きたくない」と言っただけで、すぐにやめる必要があるわけではありません。
学校で疲れた、苦手な課題がある、友達との関係で悩んでいるなど、一時的な理由もあります。
何が負担になっているのかを聞きながら、必要であれば回数を減らしたり、一つ休んだりする方法もあります。
掛け持ちするなら目的の違う習い事を組み合わせる
複数の習い事をする場合は、それぞれの役割を考えてみる方法もあります。
たとえば、体を動かす習い事と、一人で集中する習い事を組み合わせる。学校の学習とは違う、本人が純粋に楽しむための習い事を一つ入れる、といった考え方です。
同じような目的の習い事をいくつも増やすより、「この習い事では何を経験してほしいのか」が違うものを選ぶと、家庭としても意味を整理しやすくなります。
新しい習い事を始めるなら一度に増やしすぎない
新学期や進級のタイミングでは、新しい習い事を始めたくなることがあります。
ただ、学校の環境が変わる時期に一度に複数の習い事を始めると、子ども自身も家庭も新しい生活に慣れるまで大変です。

気になる習い事がいくつかある場合でも、まず一つ始めて生活リズムを確認し、その後必要なら追加するほうが調整しやすくなります。
習い事を減らすことも選択肢
一度始めた習い事をやめることに抵抗を感じる保護者もいます。
「せっかく続けたのにもったいない」「途中でやめる癖がつくのでは」と考えることもあるでしょう。
しかし、子どもの興味や生活は成長とともに変化します。
以前は好きだったことより、新しく夢中になれるものが見つかることもあります。
やめるか続けるかを親だけで決めるのではなく、「何が楽しい?」「今は何を一番やりたい?」と話し合うことで、子ども自身が選択を考える機会にもなります。
家計と時間に余白を残しておこう
習い事は、子どもの世界を広げてくれる大切な経験の一つです。
だからこそ、習い事を続けるために家族全体が疲れてしまう状態は避けたいものです。
月謝だけでなく年間費用まで考えること。教室に通う時間だけでなく、送迎や練習時間まで見ること。そして、子どもの自由な時間や家族で過ごす時間を残すこと。

この3つを意識するだけでも、掛け持ちするかどうかを判断しやすくなります。
「いくつ習っているか」ではなく、「今の暮らしの中で無理なく楽しめているか」を基準に、その家庭に合った習い事との付き合い方を考えてみましょう。

