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部屋が散らかりにくくなる収納場所の決め方|無理なく片付く仕組みづくり
片付けても部屋が散らかるのは収納場所が原因かもしれない
時間をかけて部屋を片付けても、数日後には元の状態に戻ってしまうことがあります。
「自分は片付けが苦手だから」と考えてしまいがちですが、散らかる原因は性格や意志の弱さだけではありません。物を戻しにくい場所に収納していたり、収納場所そのものが決まっていなかったりすると、誰でも片付けを続けにくくなります。
部屋を散らかりにくくするために大切なのは、収納用品を増やすことよりも、物の使い方に合った収納場所を決めることです。
この記事では、暮らしの動線に合わせた収納場所の決め方や、片付けを習慣化しやすくするポイントを紹介します。
収納場所を決める前に確認したいこと
物を使う場所を確認する
収納場所を決めるときは、最初に「その物をどこで使っているか」を確認しましょう。
例えば、はさみをリビングで使うことが多いのに、別の部屋の引き出しへ収納していると、使い終わるたびに戻すのが面倒になります。その結果、テーブルの上に置いたままになりやすくなります。
収納場所は、見た目の美しさだけではなく、実際の生活動線に合わせることが重要です。
- 文房具は、作業や宿題をする場所の近くに置く
- 掃除用品は、掃除する場所の近くに置く
- タオルは、洗面所や浴室の近くに置く
- 外出用品は、玄関付近にまとめる
使う場所と収納場所の距離が短くなるほど、物を元に戻しやすくなります。
使う頻度を確認する
毎日使う物と、年に数回しか使わない物では、適した収納場所が異なります。
使用頻度の高い物は、立ったまま手が届く場所や、扉を開けるだけで取り出せる場所に収納すると便利です。一方、季節用品や思い出の品など、使用頻度が低い物は、棚の上段や奥側でも問題ありません。
収納場所を次のように分けると整理しやすくなります。
- 毎日使う物:腰から目線の高さ
- 週に数回使う物:少しかがめば届く場所
- 月に数回使う物:収納棚の下段や奥側
- 季節ごとに使う物:棚の上段や別室
使う頻度に合わない収納をしていると、よく使う物が出しっぱなしになりやすいため、定期的に見直しましょう。
誰が使う物なのかを確認する
家族で暮らしている場合は、物を使う人に合わせて収納場所を決めることも大切です。
子どもが使う物を高い棚へ収納すると、自分では取り出したり戻したりできません。毎回大人が対応する必要があるため、片付けの負担が一人に集中します。
子どもの持ち物は、子どもの手が届く高さに収納し、箱や引き出しには分かりやすいラベルを付けるとよいでしょう。
文字を読むのが難しい年齢なら、写真やイラストを使ったラベルも役立ちます。
散らかりにくくなる収納場所の決め方
使う場所の近くに収納する
収納場所を決める基本は、「使う場所の近くに戻す場所を作ること」です。

例えば、リビングで爪切りを使うことが多いなら、洗面所ではなくリビングの引き出しに収納した方が戻しやすくなります。
本来の用途から考えた収納場所よりも、実際の暮らし方を優先しましょう。
家族がいつも物を置いてしまう場所がある場合、その場所は使いやすい位置である可能性があります。単に注意するのではなく、近くに収納ボックスやトレーを設置できないか考えてみてください。
一つの動作で戻せる収納にする
扉を開け、収納ケースを取り出し、ふたを開けて戻すなど、片付けまでに複数の動作が必要になると、元に戻すことが面倒になります。
特によく使う物は、一つか二つの動作で戻せる収納が向いています。
- かごに入れるだけにする
- フックに掛けるだけにする
- 引き出しを開けて入れるだけにする
- トレーの上に置くだけにする
細かく分類しすぎず、家族全員が迷わず戻せる仕組みにすることが重要です。
物の住所を一つに決める
同じ種類の物が複数の場所に分かれていると、在庫を把握しにくくなります。
例えば、筆記用具がリビング、寝室、キッチンなどに分散していると、必要なときに見つからず、新しく買い足してしまうこともあります。
基本的には、物の住所を一つに決めましょう。
ただし、各部屋で頻繁に使う物は、無理に一か所へ集める必要はありません。その場合は「リビング用」「仕事用」のように用途を分け、それぞれの定位置を明確にします。
収納スペースに余白を残す
収納棚や引き出しを隙間なく埋めると、物を取り出したり戻したりしにくくなります。
収納用品を購入すると、空いている部分まで埋めたくなることがありますが、収納量はスペースの7割から8割程度に抑えると管理しやすくなります。
余白があれば、物を一時的に動かしたり、新しく必要になった物を収納したりできます。
収納から物があふれている場合は、収納用品を追加する前に、不要な物や使用頻度の低い物が混ざっていないか確認しましょう。
場所別に考える収納のポイント
リビング
リビングは家族が集まり、さまざまな物が持ち込まれるため、散らかりやすい場所です。
テレビのリモコン、文房具、充電器、郵便物など、よく置きっぱなしになる物を確認し、それぞれに定位置を作りましょう。
- リモコンはテーブル近くのトレーに置く
- 充電器はコンセント付近にまとめる
- 郵便物は確認前と確認後で収納場所を分ける
- 子どもの学用品は専用ボックスへ入れる
一時的に別の部屋へ戻す物を入れる「移動用ボックス」を用意する方法もあります。ただし、ボックス自体が物置にならないよう、毎日または週に一度は中身を戻しましょう。
キッチン
キッチンでは、料理の流れに合わせて収納場所を決めます。
コンロで使う鍋や調味料はコンロの近く、食器は配膳する場所や食洗機の近くに置くと、移動を減らせます。
- 包丁やまな板は調理台の近くに置く
- フライパンや鍋はコンロ下に置く
- 保存容器は冷蔵庫や作業台の近くに置く
- ごみ袋はごみ箱の近くに置く
使用頻度の低い調理器具が手前にあると、毎日使う物を取り出しにくくなります。よく使う物を優先して、収納位置を入れ替えましょう。
洗面所
洗面所では、身支度、入浴、洗濯など複数の作業が行われます。
用途ごとに収納場所を分けると、物を探す時間を減らせます。
- 歯磨き用品は洗面台の近く
- ドライヤーやヘア用品は鏡の近く
- 洗剤や洗濯ネットは洗濯機の近く
- タオルは浴室から取りやすい位置
水回りでは、湿気や水ぬれに注意し、収納用品の素材や置き場所も確認してください。
玄関
玄関は、帰宅後に使った物を置きやすい場所です。
鍵、バッグ、上着、郵便物などが散らかる場合は、帰宅後の行動に合わせて定位置を作りましょう。
- 鍵は玄関近くのトレーやフックに置く
- 上着は玄関近くのハンガーへ掛ける
- マスクやハンカチは外出前に取れる場所へ置く
- 子どもの通学用品は低い位置にまとめる
玄関収納に入りきらない場合は、履いていない靴や使っていない外出用品がないか見直すことも必要です。
収納場所を決めても散らかるときの見直し方
戻すのに手間がかかっていないか確認する
定位置を決めても物が戻らない場合は、収納方法に手間がかかりすぎている可能性があります。
ふた付きの箱をオープンボックスに変える、畳んで収納していた衣類をハンガー収納に変えるなど、動作を減らせないか考えましょう。
収納場所が家族に伝わっているか確認する
収納場所を決めた人だけが分かっていても、家族は元に戻せません。
収納場所を変更したときは家族に伝え、必要に応じてラベルを付けましょう。
見た目を整えるために中身を隠しすぎると、どこに何があるか分かりにくくなる場合があります。家族が使う収納は、分かりやすさを優先してください。
物の量が収納スペースを超えていないか確認する
収納場所を工夫しても片付かない場合は、持っている物の量が収納スペースを超えている可能性があります。
同じ用途の物が複数ないか、長期間使っていない物がないかを確認しましょう。
無理に処分する必要はありませんが、「使っている物」「保管する物」「迷っている物」に分けると、現在の物量を把握しやすくなります。
収納用品は場所を決めてから購入しよう
片付けを始めると、収納ボックスや棚を先に購入したくなることがあります。

しかし、収納用品を先に買うと、サイズが合わなかったり、入れる物が決まらないまま収納スペースだけが増えたりすることがあります。
まずは次の順番で進めましょう。
- 収納したい物を確認する
- 物を使う場所を確認する
- 収納予定の場所を決める
- 収納スペースを測る
- 必要な場合だけ収納用品を購入する
紙袋や空き箱などを使い、仮の収納場所を作って数日試す方法もおすすめです。実際に使いやすいと分かってから、収納用品を購入すれば失敗を減らせます。
片付けやすさを基準に収納場所を決めよう
部屋を散らかりにくくするためには、きれいに見える収納よりも、物を無理なく戻せる収納を作ることが大切です。

使う場所の近くに置く、使用頻度に合わせて高さを決める、一つの動作で戻せるようにするなど、日常の行動を基準に考えてみましょう。
最初から家中の収納を見直す必要はありません。まずは、いつも物が置きっぱなしになる場所を一つ選び、その物の定位置を決めてください。
暮らし方に合った収納場所が決まると、片付けを頑張らなくても、自然に物を戻しやすくなります。収納を完成させることではなく、日々の生活で続けられる仕組みを作ることを目指しましょう。

